雪国
April 19, 2008 | Filed Under Uncategorized
「上の雪の部分が落ちてくるかも・・・」
寝袋の小さい穴からのぞくケビンのヘッドランプが、数時間前に掘った雪穴の天井を照らした。
この時点で雪の天井は僕の顔の15センチ前まで落ちてきていた。
ジャケットを着込み、彼は小さくなりつつある出口からはい出た。僕も続いた。
午前3時。懐中電灯は刻一刻と狂ったように降ってくる外の吹雪を照らす。
ケビンとトモエは雪穴から荷物を取り出し、テントを張り中へ逃げ込む。
僕は寝袋を穴から外にひっぱり出し、まだ暖かいその中に滑り込み、雪が積もる音を聞きながらそのまま穏やかな眠りに戻った。
朝にはどこまで埋まってるだろう・・・。
次の日僕らは腰まで積もっている雪をかき分けながら数時間歩いたが、もと来た道を戻ることにした。
前夜の吹雪のおかげで空はコバルトブルーに澄んでいたが、来た道は何十センチほどさらに積もった新しく重い雪によって消えていた。
「50歩で交代しよう。」
ケビンは言った。
先頭で新雪をかき分け道を作りながら歩くリードを、交代しながら進んだ。
乳酸で太股が動かなくなるのに30歩もかからなかった。
雪はしっかりとスノーシューにしがみつき、スムースに歩こうとするのを阻む。
ケビンはかんじきで雪を踏み固めながら先に進む。
日が暮れる前には家にたどり着いた。
その一時間後、僕らは近所の温泉にいた。
腰まで雪で冷えた体を今度は首までお湯であっためる。
栄村は小さい村で、我々の冒険は既に知れ渡っていた。
「なんでこんな天気の日に登るんかい?」
・・・ニヤリ・・・。
それしか答えはないでしょう。
ケビンの(もっと面白い)ブログはここから。
ケビンとトモエはOne Life Japanを運営しており、日本の地方の伝統に触れることのできるツアーやプログラムを提供しています。
彼らの活動は素晴らしく、同時にとても大切なものであると思います。ぜひ見てください。
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